こんにちは。
寒竹ファミリー歯科です。

歯の表面の硬いエナメル質が溶けてしまう「酸蝕歯(さんしょくし)」の患者さんが、近年増加しています。
3月4日は、酸蝕歯を広く知ってもらうために「酸蝕歯の日」に制定されています。
そこで、今回はむし歯ではないのに歯が溶けていく酸蝕歯について解説していきたいと思います。

【酸蝕歯とは?】
酸蝕歯はむし歯ではないのに、歯の表面が溶けていく疾患です。歯周病やむし歯に次ぐ問題となっており、現在、患者数が増加し続けています。

酸蝕歯になると、歯が黄ばんだり、すり減って小さくなったり、かみ合わせが悪くなったりしてしまいます。また、エナメル質が溶けていくため、むし歯になってしまう恐れがあり注意が必要です。

さらに、冷たいものや熱いものが歯にしみる知覚過敏や、歯が透けたように見える、歯が丸みを帯びている、ツヤがないなどの症状も見られます。

【酸蝕歯の原因】
酸蝕歯は、歯が食べ物などにより強い酸性にさらされることが原因です。歯のエナメル質はpH値が5.5以下の酸度で溶けやすくなります。そのため、かんきつ類や炭酸飲料、酢といった酸度が高い食品を頻繁に食べることで酸蝕歯になってしまう人もいます。

特に、みかんやレモンに加え、ドレッシング・スポーツドリンク・コーラ・ワインなどはpH値が2~3.5と非常に低く、酸度が高い食品で、酸味を好む人は要注意です。

また、逆流性食道炎や暴飲暴食などにより、胃酸が逆流する病気で口の中が酸性に傾いた場合も酸蝕歯が起こりやすくなります。

【定期検診で早期の酸蝕歯対策を】
酸蝕歯を早期発見するためには定期的な検診がおすすめです。また、当院では酸蝕歯を予防する方法や歯磨きの仕方など、アドバイスもおこなっております。もし、「酸蝕歯かも…」と気になる場合はお気軽にご相談ください。