歯の本数が寿命に関わっていることを知っていますか？

こんにちは。寒竹ファミリー歯科です。

皆様は歯の本数が寿命に影響していることをご存じですか？
65歳以上の日本人2万人以上を対象とした調査では、歯の本数が20本以下の人の場合、20本以上ある人と比べて死亡率が1.3倍高いという結果がでています。さらに、10本未満になると死亡率が最大1.7倍にもなることが分かっています。
今回は、歯の本数と寿命の関係性についてお話しします。

なぜ歯の本数が寿命に影響するのか

歯の本数と寿命が関係する理由は、口腔内の影響が全身にも及ぶためです。
特に注意したいのは「歯周病」です。歯周病は多くの中高年が歯を失う原因であるだけでなく、糖尿病や脳卒中、心臓病など全身疾患を悪化させるリスクがあるといわれています。
さらに、歯の本数が少なくなることで噛む力が低下します。
噛む力が低下すると、転倒や認知症のリスクが高くなることも一部の研究で分かっており、結果として要介護状態になる可能性が高くなります。

このように、歯の本数が少なくなることは、全身にさまざまな悪影響をもたらします。

食事の質も変わる可能性

歯の本数は、食事の質にも影響があります。
例えば歯の本数が20本以上残っていれば、ステーキやイカ刺し、おせんべいなどの硬い食べものも変わらず食事を楽しむことができます。
一方で、歯が5本以下になるとしっかりと噛むことが難しくなり、バナナやうどんといった柔らかい食事が中心になってしましいます。
そのため、いつまでも食べる楽しみを感じるためには、歯の健康を維持することが重要です。

歯の健康を守るためにできること

歯の本数を維持するために、日々のセルフケアをしっかりと行うこと、歯科医院へ定期検診に行くことが重要です。
痛みを感じてから歯科医院を受診するのではなく、歯科検診を定期的に受けることで、歯のトラブルを早期発見し、早期治療につなげることができます。
それにより、歯の健康を守ることができ、老後の健康に大きな差がでます。

いつまでも楽しく食事をして長生きしよう

歯の健康は、全身の健康や日々の食事の質まで大きく関わっています。
いつまでも食べる楽しみを感じることができるよう、セルフケアをしっかりと行い、定期的に歯科検診を受けることを心掛け、歯の健康を守りましょう。また、身体的・精神的な理由で歯科医院へ通院することが難しい方に、直接ご自宅や介護施設、病院を訪問して診療を行う訪問歯科診療というサポートもあります。
当院では、定期的な歯科検診や、訪問歯科診療も行なっています。ご家族やご近所に歯科医院に通院することができず困っている方がいらっしゃいましたら、一度ご相談ください。