虫歯治療

虫歯治療について

歯は極力抜かず、ご自身の歯を大切に生かす方針です

虫歯の程度にもよりますが、「虫歯＝すぐ抜く・削る＝かぶせる・つめる」ではなく可能な限りホームケアでの改善を考えます。
ご自身の歯を大切に生かすためにも、ブラッシング指導や食事指導などについてきちんと説明いたします。
治療後は、痛みがなくても3か月に一度は定期検診の受診をおすすめしています。

痛みに配慮した取り組み

虫歯の治療

お口の中には多くの種類の細菌が常在しています。
その中のミュータンス菌などの「虫歯菌」とよばれる細菌が、摂取した飲食物に含まれる糖分を栄養として繁殖し、細菌の塊を形成します。これが歯の表面に付着するプラーク（歯垢）です。プラークは酸を産出して歯の表面のエナメル質を溶かしていきます。
虫歯は、糖分は摂取量よりも、お口の中で糖分が留まる時間の長い方が発生しやすくなります。
そのため、歯磨きが不十分であるなど、お口の中の清掃状態が悪い場合に、虫歯や歯周病が進行しやすくなります。

初期の虫歯ではエナメル質の一部が不透明な白色に見える「ホワイトスポット」が現れますが、痛みは感じません。
虫歯が進行すると歯の表面が軟らかくなって穴が開き、褐色から黒色に変色します。
虫歯が深くなると冷たい物がしみたり、痛みを感じるようになります。
さらに進行すると、何も食べないときでもズキズキとした痛みが出るようになります。
歯の神経が壊死すると痛みは軽くなりますが、根管を通じて顎の骨に炎症を起こすことがあります。

虫歯は肉眼で判断する視診のほか、器具で触れることによって判断する方法や、レントゲン検査などを行います。

虫歯の進行

虫歯は、ミュータンス菌などの虫歯菌が作り出す「酸」によって歯が溶かされ、不可逆的に進行する病気です。そのため、虫歯菌に侵された部分を取り除いたり、溶けた部分をつめたり、かぶせ物をして治療します。
虫歯の進行状況（CO・C1・C2・C3・C4）により、治療法が異なります。

当院の充填治療について

充填処置とは、虫歯に侵された部分を取り除き、空いた穴をセラミックやレジン（プラスチック）などで埋める治療法のことです。
虫歯がエナメル質、または象牙質にとどまっており歯髄にまで進行していない場合（C1やC2）は、主にこの処置を行います。
当院ではメリットの多いハイブリッドレジンの充填をおすすめしています。

• 抗プラーク付着性（汚れが付きにくい）
• 耐摩耗性（すり減りにくい）
• 臼歯部咬合面にも対応できる高密度（強度が強い）

虫歯リスクチェック

虫歯になりやすいかどうかは、虫歯を起こす力と虫歯を防ぐ力のどちらが優位かを調べることで分かります。
これを「リスク評価」といいます。自分のリスクがどれぐらいかを知ることは、適切な口腔ケアを確立する上でとても重要です。

No.	項目	判定
01	甘い物が好き
02	歯磨きは毎食後はしない
03	1回の歯磨きにかける時間は3分以内
04	治療した虫歯の数が4本以上ある
05	お湯が歯にしみる
06	水が歯にしみる
07	食べ物を噛むと歯が痛む
08	歯に食べ物がよくつまる
09	親も虫歯が多かった
10	歯ブラシ以外の清掃用具（歯間ブラシ・デンタルフロス・糸ようじなど）は使ったことがない
11	歯科医院には痛みが我慢できなくなってから行く

チェックによる判定

10個以上
痛みなどの自覚症状は出ているはず。すぐに歯科医院に行きましょう。

7から9個
虫歯の可能性大！痛みがなくても虫歯は進行しています。早めに歯科医院で検査しましょう。

4から6個
虫歯ができている可能性があります。一度歯科医院でチェックすることをおすすめします。

1から3個
虫歯はないかもしれませんが、注意が必要です。歯科医院でご自身に合った予防法を相談しましょう。

0個
今のところ虫歯の心配はありません。定期検診を受け、歯の健康を保ちましょう。

※あくまでも目安ですので、定期的な検診は欠かせません。