むせは口腔ケアで改善!原因と対策を知ろう

こんにちは。寒竹ファミリー歯科です。
「最近、唾液でむせることが増えた」「咳き込むことが増えて心配」と感じたことはありませんか?
こうした「むせ」は、加齢による嚥下(えんげ)機能の低下が主な原因の一つですが、日々のケアや予防によって改善が期待できます。
今回は、むせの原因と効果的な対策をご紹介します。
高齢者が「むせ」やすくなる主な原因
高齢者の「むせ」は以下のような原因で起こることがあります。
舌や喉の筋力の衰え
年齢を重ねると、舌や喉の筋力が衰え、唾液などがスムーズに飲み込めなくなり、誤って気管に入る「誤嚥」が起こりやすくなります。
口呼吸による唾液の分泌量の減少
口呼吸は、口の中が乾燥しやすくなり、唾液の分泌が減少します。唾液が少なくなると粘り気が増し、喉に残りやすくなるため、むせの原因にもなります。
さらに、乾燥した口の中は細菌が繁殖しやすくなり、誤嚥性肺炎のリスクが高まるため、注意が必要です。
持病・薬の副作用
持病や薬の副作用が影響している場合もあるため、かかりつけの病院へ相談することも大切です。
むせを放置するリスクとは?
「たまにむせるくらいだから大丈夫」と思って放置してしまうと、思わぬ健康リスクにつながることがあります。
特に注意したいのが「誤嚥性肺炎」です。食べ物や唾液が気管に入ってしまうことで、肺に細菌が入り込み、炎症を起こすことがあります。
この肺炎は高齢者にとっては命にかかわるケースもあるため、軽く見てはいけません。
むせは体からのサインです。頻繁にむせるようになったら、早めにかかりつけの病院に相談しましょう。
自宅でできる予防とトレーニング
むせは、日頃の習慣とトレーニングで予防することができます。
パタカラ体操
「パ・タ・カ・ラ」と発音することで、唇・舌・喉の筋肉を鍛え、飲み込む力を保つことができます。
唾液腺マッサージ
耳の下や顎の下などを優しくマッサージすることで、唾液の分泌が促され、口の乾燥を防ぐことができます。
正しい姿勢での食事
背筋を伸ばし、少し前かがみで顎を引く姿勢をとることで、誤嚥のリスクを減らすことができます。一口の量を少なくし、よく噛むことも大切です。
むせやすい方でも安心な口腔ケア方法
トレーニングのほかに毎日の口腔ケアを行い、誤嚥性肺炎を防ぎましょう。口腔ケアを行う際は以下の点に注意しましょう。
- 姿勢
椅子に座り、少しうつむいた姿勢が理想的です。
- 歯ブラシ
ヘッドが小さく、毛の柔らかいものを選びましょう。泡立ちの少ないジェルタイプの歯みがき剤も有効です。 - うがい
「ガラガラうがい」は誤嚥の危険があるため避け、下を向いて行う「ブクブクうがい」を基本にしましょう。 - 代替ケア
うがいが難しい場合は、スポンジブラシや口腔ケア用ウェットティッシュ、保湿ジェルなどを使うことで安全に清潔を保つことができます。
まとめ
簡単なトレーニングや口腔ケアを継続することで、誤嚥や肺炎のリスクを減らすことが可能です。
ご本人はもちろん、ご家族の方もぜひ一緒にケアを取り入れ、安心して毎日を過ごせるようにしましょう。
また、トレーニングを行うことは大切ですが、「最近むせやすい」「口の中が乾きやすい」と感じる場合は、早めの歯科医院への受診をおすすめします。当院は、一人ひとりの状態に合わせたケア方法をご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。
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